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アシステッド・ハッチングについて

アシステッド・ハッチングとは?

胚は透明帯という膜に包まれていて、分裂が進むと4~5日目で胚盤胞という状態になります。胚盤胞は細胞の増殖とともに内腔が大きくなり、透明帯は薄くなり拡張胚盤胞になります。さらに進むと透明帯に亀裂が生じ胚盤胞が脱出し(ハッチング)、子宮に着床することが可能となります。実際の体内では胚自身もしくは卵管上皮、子宮内膜上皮から分泌される透明帯を溶かす酵素と胚内部の圧の上昇により透明帯が軟化・菲薄化しハッチングが起こるとされています。
アシステッド・ハッチングとは、胚が着床できるよう透明帯から脱出するのを補助(アシスト)するために透明帯の一部を薄くしたり切開したりする技術です。アシステッド・ハッチングの方法には機械的方法、化学的方法、レーザー法の3種類がありますが)、当院ではレーザー法によるアシステッド・ハッチングを採用しています。レーザーとは、単一の波長を持つ人工的な光で、高いエネルギーを持っています。レーザーには赤外線レーザー、紫外線レーザー、可視光レーザーなどがあります。当院で使用するレーザー装置は赤外線レーザーで、医療用レーザーとしてはDNAを損傷しにくい安全性の高いものとされています。方法として、透明帯にレーザーを照射するとその部分が蒸散されます。胚移植前に照射をおこない、透明帯の一部分を薄くします。
アシステッド・ハッチングの問題点は大きく2つあります。まず一つはレーザーによる細胞への熱影響の懸念があります。当院ではなるべく細胞に 影響のないように透明帯を薄くするのみにとどめています。もう一つは透明帯から胚が脱出するとき、開口部にひっかかり胚が2つに分離し、一卵性双胎の発生率がわずかに増えるのではないかという推測もありますがいまのところ不明です。

アシステッド・ハッチング

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