こどもがインフルエンザに感染しないためには?

インフルエンザは、一般的に冬~春に流行を迎え、毎年学級閉鎖が報告されるほど、感染力のある病気です。お子さんがかかり、その後家族全員が感染…という経験をしたことがある方も決して少なくはないでしょう。その予防法や症状、対応を当院小児科医がわかりやすく解説します。ワンポイントアドバイスもありますので、ぜひ参考にして下さい。早期対策をして、こどもの身体を守りましょう。

Q.感染しないためには、日頃からどんな対策が?

A.インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみによって飛び散った細かい水滴(飛沫)を吸い込むことで感染します。また、インフルエンザ感染者の咳や鼻水がついた場所を触って、それを触った手で目や鼻、口を触れても感染します。
予防策として大切なのは、まず正しい手洗いです。日頃から、外出後や食事の前にしっかりと手洗いをする習慣をつけておきましょう。
また、普段から睡眠を十分にとることも必要です。室内は適度に加湿(湿度50~60%)し、換気も十分に行いましょう。
更に、予防及び感染時の重症化を防ぐため、インフルエンザワクチンの接種をしておくのも大切です。

Q.感染したら、どんな症状が出るのか?

A.インフルエンザの典型的な症状は、急激な発熱や悪寒戦慄、筋肉痛、咳、鼻水など、急激な上気道症状です。
潜伏期間は1~2日と短く、インフルエンザに感染している人との接触後、感染していれば1~2日くらいで上記のような症状が出現します。
他の風邪と比べて、39度以上の突然の高熱や倦怠感が強い傾向がありますが、程度の軽い人もいます。
一部のインフルエンザでは下痢や嘔吐などの消化器症状がみられることもあります。

Q.かかってしまったらどうすればいいか?

A.インフルエンザの治療薬には内服薬、吸入薬、点滴薬があり、いずれも早期(発症48時間以内)に開始すると熱の期間を短縮できるとされています。
インフルエンザは他の多くの風邪と違って治療薬がありますが、他の風邪と同様に自然に治癒することが多く、必ずしも薬が必要な病気ではありません。
ただし、患者さんの持病(喘息など)によっては重症化することもあるので、積極的に薬を使うこともあります。
いずれにせよ、十分に静養することが最も重要でしょう。また、学校や幼稚園などでの流行を防ぐため、発熱期間によって欠席する日数が決まっていることに注意しましょう。
マスクなどで飛沫を防ぐ「咳エチケット」にも気を付けましょう。

当院小児科からワンポイントアドバイス

インフルエンザに感染すると一度解熱したあとに、再度熱が上がる二峰性の発熱を呈することがあります。
二峰性の発熱はインフルエンザの自然経過でもあることですが、まれに肺炎などの合併症による発熱であることもあるので、病院で正しく判断を受けることが重要です。
また、肺炎や脳症などの合併症を発症している場合は、以下の症状が現れることがあるので注意しましょう

  • 発熱期間が長い
  • 咳がひどく呼吸が苦しくなる
  • 意識状態がおかしく、けいれんを起こす

一般財団法人筑波麓仁会 筑波学園病院

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