一般財団法人筑波麓仁会 筑波学園病院

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病院指標

2015年度 筑波学園病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 607 167 274 481 506 573 1273 1415 1029 278
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 252 6.21 6.17 2.38 0.00
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 75 4.93 5.72 1.33 3.16
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 31 8.84 11.59 6.45 0.00
当院小児科は、感冒をはじめとする一般的な内科的疾患を扱うことが多い診療科です。
原則、0歳(新生児を含む)から15歳(中学3年生)までの内科的疾患を対象にしていますが、慢性疾患患者さんの中には、15歳を過ぎても小児科通院を続けている方もおり、年齢も疾患も幅広く診察しています。
専門領域にも力を入れており、小児神経専門医をはじめ、精神、発達、循環器の専門外来を開設することで、子ども第一の良質な医療を提供できるよう日々努力しています。
また、当院はつくば・県西地域における周産期救急医療協力病院に指定されており、一般の産科医療機関より少しリスクの高い出産が多いのですが、当院で出生した新生児の診察、帝王切開の立会いは全例小児科医が行うことで、出産されるお母様にも安心して頂けるよう努めております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 9.13 9.17 3.85 64.48
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 手術・処置等2なし 41 5.34 7.33 0.00 40.32
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 副傷病なし 40 6.73 5.56 0.00 41.78
当院外科は、消化器悪性疾患、良性疾患、外科系救急疾患を対象として、外科的治療を行っています。
癌の化学療法については、主に当院消化器内科にお願いしています。 緩和ケアについては、当科で施行しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 103 27.54 28.70 17.48 83.30
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 47 15.96 11.98 0.00 29.94
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 44 23.45 21.52 9.09 76.41
当院整形外科は、6名の常勤医師と3名の非常勤医師で診療を行っています。年間外来診療者数は約20000人超。対象疾患はほぼすべての整形外科疾患を網羅し年間手術数も約900例です。脊椎内視鏡手術設備が導入され坂根を中心に低侵襲な脊椎内視鏡手術の適応が増加し、2014年度は16例実施されました。椎体骨折に対して低侵襲な経皮的椎体形成術が9例実施され増加傾向です。スポーツ整形外科も活況で前十字靱帯再建手術や肩関節手術も増加しています。救急診療に関してもほぼすべての需要に対応しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080070xx97xxxx 慢性膿皮症 手術あり 5 3.60 11.52 0.00 28.20
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 4 2.00 5.12 0.00 7.00
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2なし 4 19.00 27.84 25.00 75.25
当院形成外科は、体表の皮膚外科や、再建、創傷一般、小児先天異常など、診療内容は多岐に及びます。
地域では数少ない形成外科常勤の病院として、紹介患者を積極的に受け入れるとともに、他診療科や他病院との連携を緊密に行い、よりよい診療ができるように常に心がけています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 88 5.35 5.53 0.00 37.32
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 63 8.57 8.20 0.00 22.41
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 60 5.80 7.76 0.00 51.67
当院耳鼻咽喉科は、近年耳鼻咽喉科勤務医不足が問われている中で当院は常勤医3名、非常勤医1名という複数の耳鼻咽喉科医が在籍する貴重な病院です。従って県南地区の数少ない耳鼻咽喉科救急医療の中心としての役割を担っています。また多方面から手術を必要とする症例のご紹介を多く頂いています。
耳、鼻、咽頭、喉頭、頚部の全般にわたる疾患に対応できるような体制を整えていますが、高度な治療を要する際には筑波大学附属病院と連携して治療を行っています。
診療スタッフ全員、可能な限り学会や講習会に参加し、最先端の診療スキルを維持してより良い医療を提供できるように心がけています。
当院では多方面のクリニックの先生より手術を要する場合や、入院を要する場合に随時ご紹介頂き治療をしております。なるべく時間が許す限り十分な説明にのっとり治療をすることを心掛けておりますのでお気軽に受診して下さい。病診連携をとっておりますので、病状が安定しましたらかかり付け医のクリニックへのご紹介も随時行っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11022xxx03xxxx 男性生殖器疾患 精索静脈瘤手術等 46 2.07 3.56 0.00 33.30
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 30 4.73 8.02 0.00 72.90
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 24 4.13 7.59 4.17 70.08
当院泌尿器科は、常勤医3名体制です。山崎医師は泌尿器科全般に関して診療を行っていますが、特に男性不妊症を専門としており、婦人科・リプロダクションセンターと連携して専門的な治療を行っています。不妊症を扱っているクリニックからの紹介で検査や手術等を行うこともあります。
特に2014年度より両側精索静脈瘤に対する腹腔鏡下根治術を導入し、より低侵襲で迅速な治療を行えるようになりました。2016年4月からは腹腔鏡技術認定である市岡医師を筑波大学より常勤に迎え、更に積極的に腹腔鏡手術を行える体制となります。
2015年より勤務している西嶋医師も泌尿器科全般に関して診療を行っていますが、長年の診療経験と介護領域での経験知見をもとに、高齢者にやさしい診療を実践しております。
その他、非常勤ではありますが、和久医師は女性泌尿器疾患を専門分野としています。2011年に開設した女性泌尿器科外来には、近年高まっている女性泌尿器科疾患診療へのニーズがを反映し、近隣施設だけでなく遠方の施設からの紹介、当院で診療を受けた方の紹介などで受診する方が増えています。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 84 2.06 2.34 0.00 36.14
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 45 9.33 10.18 0.00 42.18
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 22 10.45 10.43 0.00 41.36
当院産婦人科は、『産科、婦人科、生殖・内分泌(不妊治療)、女性のヘルスケア』の4部門に大きく分けられます。
当科では一部の診療(NICU=新生児集中治療室や放射線治療を必要とする診療)を除いて、それら各部門のほとんどの疾患に対応しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 173 16.20 14.34 3.47 73.30
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 79 2.52 3.29 0.00 69.00
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 65 26.98 21.69 12.31 87.34
高齢化が進み、呼吸器疾患を合併する患者は年々増加傾向にあります。特に脳血管障害の後遺症としての誤嚥性肺炎の患者さんが増加しており、日本人の死亡原因として肺炎が第3位になっています。
当院呼吸器内科では、急性期の治療と並行して、他職種(看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなど)との連携の上、退院調整を行っています。慢性呼吸不全の急性増悪に対しては、急性期の治療後に、在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法を導入し、退院調整を行っています。気管支喘息、COPDに対しては、ガイドラインに沿った治療を行っています。肺がん患者に対しては、臨床病期によって化学療法を施行し、外来化学療法にも対応しています。
当院には放射線治療やシンチグラフィ―などの設備が無く、また呼吸器外科医が不在のため、手術や放射線治療の適応がある患者さんは、当院で診断後に速やかに専門施設に紹介しています。特発性間質性肺炎の他、関節リウマチや膠原病、血管炎症候群などに伴う間質性肺炎の診療を行っています。睡眠時無呼吸症候群に対しては、外来で簡易型のポリソムノグラフィーを施行し、診断、重症度によりCPAP導入、またはフルポリソムノグラフィー施行目的で専門医療機関を紹介しています。
呼吸器感染症の一般的な治療に加え、免疫抑制剤や生物学的製剤の投与に伴う日和見感染症の診療を行っています。肺結核症については、県南で唯一の結核病棟を有するため、県内の広い地域や、千葉県東部をはじめとする県外からの結核患者を受け入れています。喀痰塗抹陽性患者の平均入院期間は約50日間。入院後は院内DOTS(直接監視下服薬)を行い、月1回保健所の結核担当者とDOTSカンファレンスを開催しています。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師が参加して退院後の地域DOTSにスムーズに移行できるよう連携しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 24.63 18.30 3.57 81.64
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 10 42.30 26.02 20.00 89.40
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 8 28.00 14.34 12.50 84.75
当院循環器内科は、非侵襲的検査を中心に行い、循環器疾患の的確な診断を行っています。
検査の結果で手術が必要と判断された患者さんについては、筑波大学附属病院や、筑波メディカルセンター病院などに速やかに紹介しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 75 13.07 13.64 6.67 67.75
110280xx02x10x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 副傷病なし 34 22.03 33.71 2.94 71.74
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術・処置等2なし 28 9.29 13.14 3.57 69.04
高齢化社会や、生活習慣病の増加に伴い、慢性腎臓病(CKD)患者はいわば国民病といえる状況となっています。それに対し専門的治療を提供可能な腎臓内科の県内における医師数や設置病院数は、十分に満たされているとはいえない状況です。このような地域医療の現状のなかで、専門医が複数常勤する当科の役割は大きいものとなってきております。
当院腎臓内科では、CKDのみならず、腎生検を必要とするような各種腎炎や急性腎不全など多種に渡り診療を行っており、近隣からの紹介も随時受け入れております。
また、日本腎臓学会、日本透析医学会などへの発表、聴講を通じ、医療情報のアップデートを図っており、各種学会より発表されるガイドラインに準拠し診療を行っています。入院診療においては一部クリニカルパスを導入し、診療の水準の均一化を図っています。各自認定医、専門医取得を随時進めており、2014年度は加瀬田医師が新たに透析専門医を取得しました。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 55 12.62 10.93 0.00 74.55
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 44 8.95 11.98 2.27 74.82
060102xx02xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術等 43 9.65 10.60 0.00 70.28
当院消化器内科は、消化管(食道・胃・小腸・大腸・肛門)、肝臓、胆道(胆嚢・胆管)、膵臓という幅広い臓器の疾患を対象にしています。
上下部内視鏡による検査・治療としては、経鼻内視鏡を含めた一般的な検査に加え、胃瘻造設、胆道ドレナージ、ステント挿入、ポリープや早期胃癌・大腸癌切除術を網羅しています。薬物療法としては肝炎の最新治療や各種癌に対する化学療法を行っています。さらには肝がんに対するラジオ波焼灼術や肝動脈塞栓術を行うとともに、それらでも効果が不十分な症例に対して、抗がん剤の肝動注療法も含めた、専門医を中心とした最新のチーム医療を行っています。当院に設置されていない放射線治療やさらには陽子線治療も筑波大学と連携して積極的に行うほか、小腸鏡も大学から非常勤医師を招いて適宜施行しています。当院は筑波研究学園都市市内にある救急病院の一つとして、急性膵炎、胆管炎、緊急の吐下血を積極的に受け入れております。また、新しい検査法や治療法に関する情報に対して常に勉強し、日進月歩である医療を日常の診療で応用・実践できるよう努力しています。
吐血・下血や急性胆管炎、膵炎などによる夜間の他病院からの紹介や緊急入院も多く、夜間の緊急処置も増加する傾向がありますが、それらに対しても少ないスタッフで最大限対処を行っています。
膠原病リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070470xx02x2xx 関節リウマチ 関節形成手術 肩、股、膝+人工骨頭挿入術 肩、股等 手術・処置等22あり 12 7.17 27.49 0.00 67.58
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 11 14.55 27.21 0.00 76.09
07010xxx97xxxx 化膿性関節炎(下肢) その他の手術あり 4 37.00 46.11 0.00 75.25
当院リウマチ科は骨、関節、筋腱等の運動器を障害する慢性炎症性疾患の専門科です。
診療対象疾患は主に関節リウマチと変形性関節症です。脊椎関節炎(強直性脊椎炎、腸炎性関節炎、掌蹠膿疱症、乾癬性関節炎、ラーター症候群)、痛風、偽痛風、透析アミロイド関節症、パルボウイルス感染症(りんご病)、膠原病(全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、強皮症、アレルギー性血管炎)、ベーチェット病等も診療しています。原因不明の難治性疼痛疾患の線維筋痛症の患者さんも多いです。
関節リウマチの寛解達成率は高く、繊維筋痛症に対する、薬物療法、局所ブロック注射、呼吸指導、笑顔療法等によるペインコントロールの成績も良好です。
乳腺甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x3xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等23あり 27 12.48 17.64 0.00 64.93
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 24 3.00 4.66 0.00 50.63
090010xx99x7xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 12 3.00 5.57 0.00 63.08
当院乳腺内分泌外科では、乳腺、甲状腺、副甲状腺、副腎およびリンパ節の各疾患についての診療を行っています。診療体制は常勤医師(石川智義)1名、手術担当の非常勤医師として、原尚人医師(筑波大学乳腺甲状腺内分泌外科)及び筑波大学附属病院の研修医、乳がん健診部門および診療部門に分けて実施しています。
当院は日本乳癌学会の乳癌関連施設および日本内分泌外科学会の認定施設の各施設認定を受けています。
乳がん健診部門としては、乳癌の専門ドック、市町村、企業および人間ドックで施行される乳がん健診を実施しています。乳がん患者の増加に伴い、乳がん健診の重要性が増し、健診受診者も増加しています。通常の乳がん健診では毎回要精査となってしまうため、外来で定期チェックを目的に受診する患者さん及び乳がん健診の2次健診のために外来を受診する患者さんが増加してきています。
診療部門では、外来診療(月曜日午前・火曜日午後・金曜日午前午後)、手術療法、入院及び外来での化学療法、近隣医療機関と協力して進行乳癌患者に対する緩和ケア及び在宅療法の支援を実施しています。乳癌術後の上肢挙上訓練及び患側上肢浮腫の防止のためにリハビリテーション科と連携をしてリハビリテーションの推進を行っています。腎性副甲状腺機能亢進症患者に対する副甲状腺全摘術(以下PTx)については、当院腎臓内科および近隣の透析病院と連携して診療を進めています。甲状腺疾患については、当院耳鼻咽喉科との診療連携を行っています。乳腺疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患ともに医療機関からの紹介患者が増加傾向にあり、今後も各疾患についてさらに個々のニーズにそった診療を進めていきたいと考えています。
また、乳癌術後患者の会であるリボンの会を毎年開催しています。がん診療委員会の下部組織として、緩和ケアチームを立ち上げました。地域包括ケアに資することも視野に入れて、特にがん患者の緩和ケアをコンサルテーションを通じて助言をおこなうシステムを目指しています。今後、発展させていきたい分野と考えています。
本年度より当科では、がん診療委員会の要請を受け、緩和ケア基礎講習会伝達講習会を各病棟の看護師に対して実施しました。急性期医療病院である当院の役割を再認識するとともに、地域包括的医療の中で当院がその一翼を担えるようにしていきたいと考えています。また、がん診療委員会の下部組織として、緩和ケアチームを組織し、科の垣根を越えて、各科からのコンサルテーションを通じて、がん緩和ケアを必要とする患者に助言を行っています。道半ばではあるが今後とも緩和ケアの面でも役割を果たしていけたらと考えています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 21 6 31 59 13 3 1 7
大腸癌 17 47 58 100 27 33 1 7
乳癌 8 33 10 8 10 12 1 7
肺癌 0 8 5 65 80 2 1 7
肝癌 17 6 1 6 7 44 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 26 11.54 52.85
重症度 1 45 15.87 71.91
重症度 2 52 16.56 79.42
重症度 3 36 22.50 83.06
重症度 4 19 26.32 86.68
重症度 5 4 20.00 86.75
不明 0 0.00 0.00
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 2 2.00 84.00 0.00
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - 0 0.00 0.00 0.00
I63$ 脳梗塞 3日以内 21 35.29 78.57 32.00
その他 4 24.50 77.50 12.00
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 0 0.00 0.00 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 0 0.00 0.00 0.00
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - 0 0.00 0.00 0.00
I679 脳血管疾患,詳細不明 - 4 1.25 63.50 0.00
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 67 0.93 5.94 0.00 64.36
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 45 2.80 7.53 0.00 56.16
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 40 0.05 5.68 0.00 41.78
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 89 1.20 24.19 19.10 80.48
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 47 1.85 20.23 2.13 73.30
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 42 1.19 6.19 0.00 51.88
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6105 動脈形成術(その他の動脈) 4 0.00 2.75 0.00 59.00
K753 毛巣洞手術 4 0.00 2.50 0.00 18.50
K0053 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4㎝以上) 2 0.50 9.50 0.00 21.50
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 189 1.00 2.02 0.00 74.25
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) 4 1.00 1.00 0.00 77.25
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 3 1.00 1.00 0.00 52.67
当科の特徴として、高齢、かつ、全身疾患を合併した方の手術が多くなっており、安全を確保するためにも、白内障手術や外眼手術を入院で行なうケースが目立ちます。しかしながら、いずれも3泊を超えない程度の短期入院で行なっております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 74 0.55 7.16 0.00 22.03
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術) 27 0.56 3.93 0.00 52.56
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 27 2.30 3.81 0.00 53.15
当院は茨城県のなかでも、いち早く鼻・副鼻腔の内視鏡手術を導入しております。近隣のクリニックで薬の治療を受けられても効果が不十分な鼻づまり・鼻汁の症状をお持ちの患者さんを数多く当院にご紹介頂き、手術を受けて頂いており良好な結果を得ております。
また、扁桃炎を繰り返し(目安として年に3,4回以上)、社会生活に支障がある患者さんは積極的に扁桃を摘出する手術を行っております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 52 0.71 2.77 0.00 72.02
K834-2 腹腔鏡下内精巣静脈結紮術 32 0.06 1.00 0.00 35.00
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 18 1.06 9.33 0.00 71.39
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)(TUR-BT)
膀胱の内側に出来た腫瘍(ほとんどの場合は膀胱がんです)に対してまず最初に行う治療で、泌尿器科の手術の中でも高頻度に行われます。専用の内視鏡(膀胱鏡)を尿道から挿入して、ループ状の電気メスで腫瘍を切除します。手術の目的は①腫瘍を取り除く【治療】、②腫瘍の根の深さ(深達度)や悪性度(異型度)を正確に知る【診断】の2つです。手術の際の麻酔は下半身麻酔(腰椎麻酔)が多く、腫瘍のある場所によっては閉鎖神経ブロック(神経反射により足の筋肉が動くのを防ぐ目的で行う)を追加します。手術後2,3日間は膀胱内に管(留置カテーテル)を入れておき、傷の治りを促します。

腹腔鏡下内精巣静脈結紮術
左右両方にある精索静脈瘤を同時に治療する場合に行います。顕微鏡下精索静脈低位結紮術に比べて再発や合併症(主に術後の一過性の陰嚢水腫)がわずかに高い可能性が指摘されていますが、実際にはあまり問題がないようです。保険診療・全身麻酔・1泊入院で行っております。お臍に約1cm、両方の脇腹に約5mm切開して、内視鏡や鉗子やハサミなどをお腹の中に入れて手術します。顕微鏡による手術と同様に、精索に含まれる静脈を全て切断、精管は触らずに除けておき、動脈とリンパ管は温存します。

経尿道的尿管ステント留置術
尿管(腎臓で作られた尿が通る管)が結石や狭窄、腫瘍などにより詰まった状態となり、痛みがある場合、腎機能障害がある場合、感染が起きた場合に行います。細い、曲がる内視鏡(軟性膀胱鏡)を尿道から挿入して、尿管の出口から腎臓に達するまでステントを入れます。腎臓にたまった尿はステントの中を通って膀胱へと流れます。挿入時は内視鏡にゼリー(潤滑、鎮痛効果あり)を塗って行い、麻酔は必要ありません。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9091 流産手術(妊娠11週までの場合) 77 0.01 1.01 0.00 36.04
K877 子宮全摘術 30 1.37 8.97 0.00 46.93
K867 子宮頸部(腟部)切除術 19 0.00 1.16 0.00 42.11
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 4 1.50 15.00 0.00 68.50
K654 内視鏡的消化管止血術 3 32.67 39.67 66.67 82.00
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 3 46.67 42.67 0.00 67.67
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 80 5.73 8.58 2.50 68.40
K6146 血管移植術(その他の動脈) 13 7.38 10.85 7.69 73.00
K6072 血管結紮術(その他のもの) 11 2.09 4.00 9.09 62.27
内シャント設置術
血液透析を行うための手術です。自己血管の動脈と静脈をつなぐことによりシャント血管として透析に使用することができます。

血管移植術(その他の動脈)
血液透析を行う際に自己血管が荒廃している場合には人工血管を使用して内シャントを作成します。両腕の前腕または上腕で動脈と静脈の間を人工血管でバイパスします。

血管結紮術(その他のもの)
上記作成した内シャントや人工血管を使用した内シャントに感染や血管瘤などの合併症を併発した場合に、人工血管の摘出やシャントの閉塞が必要になります。その際に行う手術です。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 75 8.33 16.93 4.00 76.83
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 55 1.69 8.24 0.00 68.78
K654 内視鏡的消化管止血術 54 0.74 12.89 0.00 67.02
膠原病リウマチ内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 27 0.04 9.11 0.00 70.78
K110-2 第一足指外反症矯正手術 4 0.00 1.00 0.00 72.25
K0822 人工関節置換術(胸鎖、肘、手、足) 3 0.00 4.67 0.00 69.67
乳腺甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 22 2.00 10.09 0.00 66.05
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))) 17 2.00 9.06 0.00 61.18
K4632 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘) 2 2.00 5.00 0.00 31.50
Ⅰ 乳腺疾患
(1)エコーガイド下乳腺腫瘍生検術(CNB:Core Needle Biopsy)
主に細胞診にて乳癌と診断された患者に対して行います。
CNBでは、病理組織診断とともに抗エストロゲン受容体抗体(ER)、抗プロゲステロン受容体抗体(PgR)、ハーセプテスト(HERⅡ)およびKi-67の4つの免疫染色をします。ERおよびPgRは、抗ホルモン療法の効果判定、ハーセプテストはハーセプチン(トラツツズマブ)の効果判定、Ki-67は腫瘍の細胞分裂の速さをそれぞれ評価をします。

(2)乳房部分切除および腋窩リンパ節郭清術(センチネルリンパ節生検も含む)
主に早期乳癌で行われる術式で、いわゆる“乳房温存療法”と呼ばれる術式です。
乳房部分切除および腋窩リンパ節郭清術(センチネルリンパ節生検も含む)を施行し、術後約1ヶ月に術創に対して放射線照射を行います。

(3)胸筋温存乳房切除術
“乳房温存療法”に対して、乳房切除および腋窩リンパ節郭清術をする術式です。おもな術式に大胸筋、小胸筋を温存するオーチンクロス法(オッキンクロス法)および児玉法があります。
近年は症例数が減少しております。

Ⅱ 甲状腺疾患
(1)甲状腺葉切除術
主に良性の甲状腺結節疾患(甲状腺濾胞腺腫、腺腫様甲状腺結節など)に施行する術式です。
危惧される合併症は反回神経麻痺です。

(2)甲状腺亜全摘、もしくは甲状腺全摘出および修飾的頚部リンパ節郭清術
主に悪性の甲状腺結節疾患(甲状腺乳頭癌、甲状腺濾胞腺癌など)に施行する術式です。
甲状腺結節、中央部のリンパ節(気管前リンパ節、両側気管傍リンパ節)、同側の側頚部リンパ節(上内深頚リンパ節、下内深頚リンパ節、外頚リンパ節)を郭清します。
危惧される合併症は反回神経麻痺、リンパ瘻、横隔神経麻痺です。

Ⅲ副甲状腺疾患
(1)副甲状腺腺腫切除術
主に原発性副甲状腺機能亢進症に施行する術式です。
副甲状腺腺腫を切除します。正常の副甲状腺腺を1腺生検をすることもあります。

(2)副甲状腺全摘および副甲状腺自家移植術
主に続発性副甲状腺機能亢進症に施行する術式で、特に慢性腎不全で透析中の患者に生じ腎性副甲状腺機能亢進症に施行する術式を指します。
副甲状腺4腺と過剰腺を切除します。副甲状腺をシャントとは反対側の前腕の筋膜下に自家移植をします。
危惧される合併症は反回神経麻痺、リンパ瘻、低カルシウム血症(テタニー)です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 6 0.09
異なる 24 0.36
180010 敗血症 同一 28 0.42
異なる 10 0.15
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 2 0.03
180040 手術・処置等の合併症 同一 73 1.11
異なる 6 0.09
更新履歴
2016.9.29
2015年度病院指標 病院指標を公開しました。
2016.11.14
診療科別主要手術別患者数等の手術名を一部修正しました。
2016.11.28
診療科別主要手術別患者数等の解説を一部追加しました。